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help リーダーに追加 RSS 天才金髪豚野郎

<<   作成日時 : 2008/12/03 22:47   >>

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 忙中閑有り、といった気分で落語を聴きたい。予約をしてチケットを入手しておいた千葉市市民会館で開催の、「春風亭小朝独演会」に出かける。会社の管理システムの変更で仕事的には最近は心身ともに忙しいのだが、そんなときほど気分転換を図りたい。志ん朝亡きあと、寄席以外でお金を出して聴きたい落語家はといえば、私の場合は談志か志の輔か小朝ということになるだろう。とはいえ、談志の体調では先だっての談春の歌舞伎座公演が最後の高座になりそうだったし、志の輔はCDは持ってはいてもなぜか独演会にはいまだ行ったことはない。

 さて、会社を早めに出て開演の6時30分にちょうど間に合ったが、会場内は満席状態で、客のほとんどは中高年が圧倒的に多い。小朝も噺の中で、落語ファンの高年齢化が問題だと言ってたがその通りだと思う。前座のあとの小朝のお題はオリジナルの「越路吹雪物語」で、これなどそもそも歌手、越路吹雪を知らなければ面白さは半減してしまう。モチロン、私などにしてみれば彼女の存在はほぼリアル状態なので抱腹絶倒充分楽しめた。

 この噺を聴くのは二回目にもかかわらず、くすぐりの部分で最新のニュースを挟んでくる小朝に笑わせられてしまう。越路吹雪とおしどり夫婦で有名だった夫の内藤法美との場面で、持つべきものはできた女房といってから両手で顔を隠してしまう小朝に満場の拍手。なるほど、泰葉との件をこうかわすか、と自身の話題の処理も程よく抑制が効いて好感がもてた。

 10分間の仲入り後は、二代目木久蔵の「権助魚」。旦那の浮気を疑った女房が権助にスパイをさせるが、逆に旦那に買収され、「網打ちをしていた」と嘘をつく噺。木久蔵は去年の秋に真打になって二代目を襲名したが、小朝との差は歴然すぎてチョイ憐れだ。が、最近はテレビでレポーターなどにも起用されていて、知られた顔になっている分だけが救いかも。

 小朝の二席目演題は、「中村仲蔵」。苦労の末、名題に昇進した歌舞伎役者の仲蔵だが、ついた役は端役の定九朗。ある日、定九朗にぴったりの誂えの浪人を目にし、「これだ!」とひらめく。工夫を凝らした役作りで見事に舞台は大成功、といつた内容なのだが、小朝が演じるとまるでそこに華やかな歌舞伎の舞台が展開しているように目に浮かんでくる。笑いあり、涙ありの名演に私は思わず、「天才だなー」と呟いてしまう。

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